2018年12月に発売されたJUDGE EYES(ジャッジアイズ)についてご紹介していきます。
キャッチコピーは「正義という名の凶器」です。
あの木村拓哉さんをゲームで操作できる!と発売当初は大きな話題にもなり、2019年にゲーム大賞を獲得、そして現在は新価格での発売となりまた新たに注目のゲームになっています。新しく始めようと思っているかたも多いと思います。分かりやすきく「ジャッジアイズ」をレビューしていきます。
「JUDGE EYES(ジャッジアイズ):死神の遺言」ゲーム紹介
開発メーカーについて
セガゲームスの名越稔洋率いる龍が如くスタジオが開発しています。
このゲームについて簡単に紹介
このゲームは通称「キムタクが如く」とよばれている通り、木村拓哉さんを操作してプレイするゲームです。
木村拓哉さん演じる主人公「八神隆之」は、八神探偵事務所の探偵です。
彼はもともと弁護士で、3年前のとある事件で無罪判決を勝ち取ったのですが、その後八神が弁護していた被告が恋人を殺害し、彼女の住むアパートを放火するという凶行に走ることに。
その結果、八神はインチキ・悪徳弁護士のレッテルを貼られ、弁護士事務所を退所。探偵として活動しています。
以上の通り、ジャッジアイズは「八神隆之」が探偵として事件の証拠集めを行いながら、弁護士資格を持つものとして法廷に立つこともあるので、いわばリーガルアドベンチャーとして楽しむことができます。
もちろん最大の売りは「キムタク」を操るバトルアクションも楽しむことができます。龍が如くスタジオの龍が如くシリーズのノウハウを活かしたバトルは爽快です。
いわば、八神隆之は弁護士資格を持っている探偵業でバトルもできるという3拍子揃った主人公であり、バトルもさることながら推理小説のような謎を解きながら、巨悪に立ち向かうリーガルサスペンス・アクションアドベンチャーです!
「龍が如く」シリーズと「JUDGE EYES(ジャッジアイズ)」の関係性は?
ジャッジアイズは神室町を舞台に物語が進みます。神室町といえば龍が如くシリーズでおなじみの街です。
神室町では龍が如くシリーズでおなじみのゲームセンターやドン・キホーテ、喫茶アルプスなどの個性的な店舗があります。
登場する組織には極道の存在は欠かせません。主人公八神やパートナーの海藤も関りを持つ松金組と対立する関西系の共礼会があります。
その松金組というのが東城会系列の極道であり、桐生一馬の所属する東城会の系列の事務所です。
しかし龍が如くシリーズで松金組というのはこれまで登場せず、組長の松金や若頭の羽村の名前は本作オリジナルです。
ジャッジアイズプレイ時間
ジャッジアイズはストーリーをひたすら進めるだけでも20時間~30時間くらいかかります。
ジャッジアイズはストーリーの他にも、個性のある楽しいサイドストーリーは50個用意されております。サイドストーリーも合わせてすすめるなら、50時間~70時間はかかります。
私はこれでもトロコンを目指してプレイしております。トロコンを目指すなら大まかに以下をこなす必要があります
- EASY・NORMAL・HARDモードのいずれかで、ストーリーをクリアする
- EXーHARDモードでストーリーをクリアする
※ ①をクリアすることで解放されるので、最低2周することになります - サイドケース50個をクリアする(ストーリークリア後は引き継がれない)
- フレンドミッションをすべてクリアする(ストーリークリア後は引き継がれない)
- 恋人モード4人をクリアする(ストーリークリア後は引き継がれない)
③~⑤はクリア後のプレミアムアドベンチャーでプレイすることは可能です - KAMGOアプリ(ショップミッション・コンプリートミッション)をすべて達成する
※これらは2周目以降も引き継がれます - 神室町の全ての店の商品をすべて購入する
- プレイスポットを一定の条件でクリアする
- 八神のステータスを最大まであげる
主だったところを列挙しましたが、トロコンを達成するなら150時間~300時間は軽く超えます。
特に麻雀やドローンレースやVRスゴロクなどは、何回もこなすことになります。それだけでかなりの時間を費やすことになりました。
「JUDGE EYES(ジャッジアイズ):死神の遺言」の良かった点(おすすめポイント)
木村拓哉さん(キムタク)を扱うことができる
木村拓哉さん(キムタク)を自由に動かすことができるというのが思ってたより面白かったです。
ストーリーパートであれば、木村拓哉さん(本人が出演しているドラマを見ているような迫力を持ってみることができます。
肝心のバトルなどの操作についても違和感なくバトルに入り込むことができました。
重厚なストーリー、演出
木村拓哉さん以外にも魅力的な役者が参加していますので、ドラマを見ているようにストーリーにすっと入り込むことができます。
谷原章介さんやピエール瀧さん、滝藤賢一さんの演技も魅力的であり、重厚なストーリーに仕上がっております。
また探偵と弁護士を併せ持つキムタクが謎が謎をよぶ展開に巻き込まれていく様は、ストーリーを追うだけでワクワクします。
アウトローでバトルもできるとなったら、巨大な権力にも屈しないキムタク像を想像し期待を持つことができます。
サイドケース(サイドストーリー)
メインのストーリーは予測ができない展開もストーリーを追うごとにより、パズルのピースがはまっていくように展開されるのが面白いです。
また要所要所でのボスバトルや探偵パートの尾行や聞き込みなどが、探偵として謎を解くのがスリリングでした。
一方で、サイドストーリーは日常の探偵事務所の仕事として、ネコの捜索などの些細な仕事ながらキムタクの日常を感じさせてくれてよい箸休めだった。
中でも、「変態三銃士」の件は、馬鹿ゲーとして大いに楽しむことができ、バカゲーながらも決して手を抜かず、ユーモアにあふれておりました。
プレイスポット
龍が如くシリーズの面白いところは、ミニゲームが充実しており寄り道をして、メインストーリーが全く進まないぐらい一つ一つがよくできています。
CLUB SEGAでおなじみのゲームセンターには、ファンタジーゾーンやスペースハリヤーなどの往年のSEGAのゲームをふんだんに楽しむことができます。
つい最近までやっていた気がするバーチャファイター5をまるまるプレイすることができるのは圧巻です。
バーチャファイター5といえば単体で売っても十分に遊べますが、ジャッジアイズのおまけの位置づけになるのはビックリしました。
「JUDGE EYES(ジャッジアイズ):死神の遺言」の良くなかったポイント(おすすめしないポイント)
PS4の最新ゲームの割にはグラフィックがイマイチ
ストーリーについてはPS4のスペックを活かしたグラフィックは圧巻で、ドラマを見ている臨場感があります。
しかしフィールドのグラフィックは古臭いイメージを拭うことができず、PS2の龍が如くから進化を感じることができません。
PS4の他のゲームを見るとグラフィックの向上は十分可能ではないかと考えます。
探偵パートの物足りなさ
リーガルアクションアドベンチャーとしての魅力は重厚なストーリーに魅了され楽しくプレイできました。
しかしながらキムタクになり切って探偵を行うところ、尾行や鍵開け(ピッキング・サムターン)が妙にシビアであり、さらに地味な作業だったため、とっつきにくいイメージがあります。
探偵でもこのような作業は地道な作業となりますので、このあたりにリアリティーを求めているなら素晴らしいが、ゲームと考えるのならもう少し工夫が必要なところです。
しかし、探偵の仕事を忠実に再現したゲームは現時点で代表的なものが見つかりません。龍が如くスタジオが新しいゲームを作るチャレンジが見て取れます。
ストーリー
繰り返しになりますが、ジャッジアイズのストーリーはドラマを見ているようで引き込まれます。
ただ探偵を売りにするならもう少し再考の余地があったと思う。逆転裁判他、探偵もののアドベンチャーはいくつかプレイしましたが、
謎解きとしてもう少しプレイヤーが考える部分があるとよいと思われる。舞台は探偵事務所と変わりましたが、基本の流れが龍が如くと差別化ができていないとも感じました。
トロコンまでのハードルが高い
トロコンというものは困難であるからこそやる価値があると思っています。ただ、自己満足+アルファを求める改善はできたと思われます。
トロコン達成には、クリア後にEX-HARDをさらにプレイする必要があるので、実質2回クリアすることになります。
敵が強くなることやこれまでのステータスを引き継ぐことができる以外のボーナスがあっても面白かったかもわかりません。
2周することを前提とした作品もありかもわかりません。(マルチエンディング・マルチストーリーなど)
ドローンレースがとても難しい
ドローンレースがトロコンの最難関かもわかりません。
ドローンという最新の遊びを取り入れたことがすごく楽しめました。
しかし私にとっては激務むずで、チャンピオンシップになると、非常にシビアなプレイを求められクリアが困難になります。
スルーしてもよいところですが、VRスゴロクのフリーパス券が商品のため、是が非でもクリアしたいところですが、あまりのむずかしさにギブアップでした。
お金儲けが大変
メインストーリーをクリアするのには普通にプレイするだけで、それなりの金額があれば十分です。
しかしクラウドファンディングもトロコンの対象になり、700万円の融資が必要になります。
しかしながらエンカウントバトルではなかなかお金を落としません。
お金を手っ取り早く稼ぐには、VRスゴロクが必要(1回50万円ぐらい稼げます)になりますが、これをプレイするにはチケットが必要になり、手に入れるためにはバッティングセンターを地道にクリアする必要があります。
フリーパスをもらうには上記の激むずドローンレースを制することが必要なので、お金儲けも楽ではありません。
KAMGOミッション
トロコンを達成するためにはKAMGOというスマホアプリのミッションを達成することが、必須です。
ドローンレースや麻雀などのプレイスポットの条件も厳しく、すべてコンプするのは困難です。
そして最後の方になると自己満足以外の恩恵は何もありません。逆に自己満足で済んでいるからこそ成立しているとも言えます。
「JUDGE EYES(ジャッジアイズ):死神の遺言」全体を通しての感想
いろいろと述べさせていただきましたが、全体を通してかなり楽しませていただきました。
キムタクをはじめとした魅力あり俳優陣によって、映画や連続ドラマを見ているかのようにストーリーに入り込むことができ、先の展開が気になって仕方がありませんでした。
問題のキムタクが桐生一馬のようにバトルする展開も違和感なくプレイすることができ、バトルの爽快感も味わうことができます。
謎解きパートはかなり期待していましたが、そちらは今後に期待したいと思います。
法廷パートがやや一本道の感じも否めなかったため、この部分を逆転裁判のように作りこんだらどのようなゲームになるのか楽しみがつきません。
ストーリーを見せて没頭させるのは龍が如くの役割なら、ジャッジアイズはバトルを楽しみつつも探偵と法廷にさらにフォーカスさせても面白かったと思います。
「JUDGE EYES(ジャッジアイズ):死神の遺言」はこんな人におすすめ・おすすめしない
おすすめする人
・キムタクが好きな方
再三お伝えしておりますが、このゲームの醍醐味はキムタクを操ることができることです。
キムタクを使ってバトルで殴る蹴るなんて考えてみるだけで、ワクワクします。
重厚なストーリーもキムタクのドラマを見ているように入り込むことができます。キムタクが好きでドラマを見ているファンの方には是非プレイしてもらいたいです。
・龍が如くシリーズが好きな方
龍が如くシリーズのノウハウを活かしたジャッジアイズの完成度はかなり高いです。
龍が如くのストーリーやバトルシステムが好きなら、すっと入り込むことができます。桐生一馬がキムタクになることでの違和感も感じることなくプレイができました。
それでいて、東城会や神室町の小ネタもわずかながら関係することで、ストーリーに入りやすくなっております。
・推理小説やミステリーが好きな方
ジャッジアイズは弁護士資格を持つアウトローの探偵、その上バトルもできる主人公がキムタクである。
ミステリーの世界で巨悪と戦うにはうってつけの人材だ。そんなヒーローの活躍にワクワクしないわけがありません。
最初のストーリーは神室町に謎の殺人事件が起きる。
松金組と対立する関西系の極道である共礼会の組員が相次いで殺害された。
しかもそろいも揃って目玉が繰りぬかれている。容疑者にあがったのが松金組の若頭である羽村京平(ピエール瀧)が容疑者にあがった。
その弁護を行うのは、源田法律事務所だが探偵として手伝うのがキムタクである。
どうにか羽村の弁護に成功したもののこの事件には大きな謎が残っており、謎が謎をよんでいる。
謎を解決するべくキムタクは奔走するのだが、国や大企業を巻き込んだ大きな事件となったのである。
以上のように、ジャッジアイズはリーガルアクションながらかなり壮大なスケールの物語である。推理小説が好きな方はぜひ手に取ってやってもらいたいです。
・ゲーム全般が好きな方
龍が如くシリーズのように爽快なバトルアクションを楽しむことができると同時に、経験値を集めてキムタクを強化するRPGの要素もある。
アクションゲームが苦手でも初心者に易しいモードを選択することができます。また、最初に勝つことができなくてもコツコツと強化していればやがて敵に勝つことができます。
ストーリーを楽しむだけでも価値がありますので、是非プレイしてください。
おすすめしない方
・アクションゲームが苦手すぎる方
といってもジャッジアイズに少しでも興味を持つことができれば、すぐになれることができますし、ゲームが好きでない方には正直引っかかりもしないと思います。
マリオやドラクエも知らないような方がジャッジアイズには中々行きつかないのが正直なところです。
「キムタクがゲーム?」という軽い気持ちで初めても良作なので、割と抵抗なくプレイできると思いますが、アクションゲームが苦手すぎると先に進めないかもわかりません。
・キムタクがゲームで操作するのに抵抗がある方
あのキムタクがチンピラを殴る蹴るで暴れたり店を破壊している行為は、抵抗を持つ方もいるかもわかりません。
それがどうしても許せないならプレイしないほうが良いと思います。
キムタクがゲームに出るのは抵抗がある方もいらっしゃいますが、ゲームキャラにキムタクが声を当てておりますので立派な作品であると考えます。
ただジャニーズファンやキムタクファンで偏ったイメージやこだわりを持っているのであれば、受け入れられないと考えます。
気楽な気持ちでプレイすればよいと思いますが、こだわりが抜けないと難しいです
コメント