ゲーミングチェアとしてAKRacingより第一弾となるモニター「OL2701」をレビューさせていただきます。
「OL2701」国産有機ELパネル搭載の27インチ/Ultra HD(3,840×2,160)仕様ということで、かなりの化け物スペック。
画質を追求されたモニターということもあり、これまで実際に使用してきたモニターの中でもダントツの画質の良さには驚きました。
今回初めて有機ELパネルのモニターを使用したので、これまで使用してきたモニターと比較しつつまとめていますので参考にしてみてください。
有機ELモニター「AKRacing OL2701」製品情報
モニターパネルタイプ | OLED |
パネルサイズ | 26.9インチ |
解像度 | 4K/3840 x 2160 |
リフレッシュレート | 25 Hz – 60 Hz |
表面仕様 | ノングレア |
コントラスト比 | 1,000,000 : 1 |
輝度 | 540/250cd/㎡ (ピーク/フルスクリーン) |
応答速度 | 0.1ms |
視野角 | 178° (H) / 178° (V) @ C/R > 10 (typ.) |
HDR | HDR10対応(HDMI) |
接続仕様 コネクター | 2 x HDMI 2.0 1 x DisplayPort 1.4 1 x USB-C 2 x USB-A (Downstream) 1 x Audio out |
重量 | 本体+スタンド:5.47kg 本体のみ:3.52kg |
パッケージ内容 | ・モニター本体 ・ネック ・台座 ・ネジ4本 ・電源アダプタ/電源コード ・USB Type-Cケーブル ・HDMIケーブル ・DisplayPortケーブル ・取扱説明書 |
製品情報から見て取れるように、コントラスト比「1,000,000 : 1」・輝度「540/250cd/㎡(ピーク/フルスクリーン)」とかなり優れているスペックなのが見て取れます。
これまで私が使用してきたモニターのコントラスト比は、最大で「3,000 : 1」でした。
このコントラスト比「3,000 : 1」でも比較的モニターとしては高い方ではありますが、「1,000,000 : 1」というよりメリハリのある映像を表現することができる点がこのモニターのすごさの一つです。
モニターの外観
正面から見るといたってシンプルなモニターです。
「AKRacing」というロゴが中央にありますが、文字もそこまで大きくなく控え目な主張だと頃は好感が持てます。
若干ですがベゼル幅が広めですね。
背面部分にもAKRacingのロゴがあり、支柱にはケーブルを通せる大き目な穴もありました。
正面、背面どちらから見ても高級感があり、しっかりした製品である印象です。
背面には画像のようにボタンが5つついています。
一通り捜査してみましたが、慣れれば正面からでも操作は行えました。
背面のポートは必要十分な数があります。
- HDMI 2.0×2
- Display Port 1.4×1
- USB Type-C×1
- USB Type-A×2
- 2.5mmイヤホンジャック
OL2701はかなり薄型なところも特徴です。
自宅に「OL2701」届いた際、モニターが梱包されている段ボールを運ぶ時点でかなり軽いモニターだと気づきました。
モニター本体とスタンドを合わせても5.47kgしかなく、かなり軽い部類の製品です。
そのため、製品をスタンドへ取り付ける際も比較的楽でした。
モニターを支柱やモニターアームへ取り付けるのは意外と苦労する作業なので、「OL2701」がこれだけ軽い点は個人的にかなり大きなポイントになっています。
軽いからと言って安っぽさがあるわけではなく、高級感もありしっかりしているのがいいですね。
設定/操作について
本体の背面ボタンからOSDメニューで様々な設定が行えます。
背面にある故操作にはニ操作には慣れが必要ではありますが、しばらく操作していると感覚で行うことはできました。
操作できる設定内容はそこまで多くないですが、色温度や明るさなど必要十分なものがあるので問題はありません。
私はあまり使用する機会はありませんが、DCRをオンにすればより明るさの調整できる幅を広げることができます。
その他にもエコモードでは「標準」、「スポーツ」、「ムービー」、「ゲーム」、「インターネット」、「テキスト」プリセットが用意されており、シーンに合わせて設定を切り替えることができる。
接続しているポートの切り替えも背面で行うことができます。
設定面は全体的にシンプルで必要最低限の機能という感じでした。
有機ELの超高画質について
sRGB比(CIE1976)138%、Abobe RGB比(CIE1976)99%、DCI-P3 99%という色域の広さにより、色の再現性が圧倒的に優秀です。
有機ELの特徴である画素自体が発光することによる黒の表現は、液晶で見る黒とは違いより映像にメリハリを感じました。
実際に目で見てもその綺麗さは圧巻で、4K映像の動画を視聴してみましたが思わず見惚れてしまうほどです。
【AKRacing OL2701】
【Philips 328P6VJEB/11】
上は4Kの映像を表示したモニターを直接撮影したものですが、メリハリの良さに違いを感じられるのではないでしょうか。
どちらもきれいではありますが、「AKRacing OL2701」はより立体感がありくっきり見えます。
視野角が非常に広い
中々上の画像のような角度でモニターを見る場面は少ないと思いますが、さすがコントラスト比「1,000,000 : 1」です。
かなり斜めから見てもコントラストや高度が高く立体感もキープされていました。
規定値の視野角は上下・左右178度とありますが、実際はもっと広いのではないかと思います。
同じ視野角でも液晶と有機ELとではかなり差があるのだなと実感しました。
応答速度0.1msでより滑らかな映像で楽しめる
応答速度は数値が低いほど残像感が減り、ブレがなくスムーズな映像で楽しむことができます。
FPSゲームをよくプレイされる方は注視されている部分でもあると思いますが、1msでもかなり速い応答速度です。
このOL2701は「標準で0.1ms」というかなり速い応答速度で、私が普段FPSゲームなどをプレイする際に使用している「BenQ XL2546K」という競技性の高いゲームに特化しているモニター以上の速さ。
(XL2546Kは0.5ms)
この0.1msという応答速度により、映像をより残像感の少ない状態で表示することが可能になるため滑らかな映像で楽しむことができます。
どのような方に向いているか
有機ELによる映像美が本当に美しいため、とにかく映像美にこだわりのある方は納得のモニターになるのではないでしょうか。
映像クリエイターなど色の再現性を重要視する方にとってはとても重宝するモニターになります。
もちろんゲーマーの方にもおすすめです。
競技性の高いFPSなどのオンラインゲームをメインとするにはリフレッシュレートが60Hzなので向いてひませんが、ストーリー性の高いシングルゲームなど、きれいな映像で楽しむことを望む方にとっては、これ以上ない最高の環境でゲームを楽しむことが可能になるハズです。
気になった点について
個人的に気になった点はいくつかあります。
まずはベゼル幅が少し広いです。
気にならない方は全く気にならない点だと思いますが、私はかなりベゼル幅を気にしてしまうタイプという点もあってどうしても気になってしまいました。
出来ればマルチモニターにして複数枚を並べて作業を行いたいので、モニター同士を並べるような場合は気になってしまうなと感じています。
そして次にパネルに少し青みがあるという点。
上の画像は電源を付けていない状態ですが、若干パネルが青っぽく見えるのではないかと思います。
有機ELは発光しない黒の表現が強みなのですが、青みを感じるということは真っ黒ではないので少し気になりました。
ですが、暗めな部屋や真っ暗な部屋などでは全く気にならなくなります。
この点は非常に惜しい点なのかなと感じました。
最後にかなり高額な製品だという点です。
性能が性能なだけに仕方のない部分ですが、モニターに約30万円というお金を出せる方はそんなに多くないはず。
有機ELのモニターがもっと手軽に手に入れられる価格になるのはまだ先になると思われますが、もう少し価格を抑えた有機ELモニターが出てくることに期待しています。
まとめ:【AKRacing OL2701】有機ELモニターレビュー
以上がAKRacing OL2701のレビューになります。
期待していた通り映像に関しては非常に満足度の高いモニターでした。
とくに映像を制作するようなクリエイターの方はかなりおすすめできるものになるでしょう。
気を付ける点としては明るい環境で使用するにはパネルの青みが少しだけ気になる可能性があります。
暗い環境では青みを感じることもないので、そういった環境で真価を発揮するモニターです。
28インチという点は作業する面で重宝しますし、映画やゲームなどを一人で見るという面でもちょうどいい大きさだと思います。
簡単には手に取れないかなり高額なモニターなので、できれば実際に見たり触れたりしてみていただきたいですね。
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