アンチャーテッド 古代神の秘宝のクリア後のエンディングと評価をまとめてみようと思います。
※あくまでも管理人の個人的な主観によるものです。またネタバレとなるおそれがあるため未プレイの方はご注意下さい※
本作はこれまでのシリーズ主人公であったネイサン・ドレイクではなく元恋人であり同じくトレジャーハンターであるクロエとネイサン達とは敵対していたナディーンが主役のシナリオとなっていました。
海賊王と最後の秘宝では引退したネイサンの元に兄のサムから引退の知らせが来たりしていましたが、この辺りを含ませるような内容でもあり、さらにクロエ版の決着編という意味合いも含んだ内容になっていたと思います。
ガネーシャの牙は海賊王と最後の秘宝に共通する
この追加エピソードとして描かれた作品で目標となるトレジャーは『ガネーシャの牙』と呼ばれる古代インド文明の秘宝です。
海賊王と最後の秘宝をプレイした人であれば少し気付かれる方もいると思いますが
ネイサンが子供の頃から探していた『壊れた十字架』から導かれた秘宝である
【フランシス・ドレイクの宝物】は本作ではクロエの『ガネーシャの像』と【ガネーシャの牙】という位置づけになっています。
共通点と対比構造
ネイサンとサムが子供の頃から夢見ていた究極の秘宝がフランシス・ドレイクの海賊王の秘宝だとするならば、一方でクロエも子供の頃に見た父親の背中を追って探していた究極の秘宝が『ガネーシャの牙』だったという事になります。
ネイサンとサムの場合は母親の遺品であり、クロエの場合は父親の残した手掛かりだという対比構造や子供時代に発見して今まで見つけられなかったというところにロマンを感じずにはいられません。
グラフィックと自由度は海賊王を越える
毎回驚かされるアンチャーテッドの開発であるNaughty Dogの技術力の結晶とも言うべき美麗なグラフィックと本作には海賊王でも一部見られた箱庭チャプターが存在します。
本作の攻略記事ではムービーと区切っていますが、正しくはあれなムービーが挿入されている訳ではなく、リアルタイムでキャラが動いている状態です。
シナリオボリュームでは本編である海賊王と最後の秘宝には劣る部分はありますが、内容の濃さや仕上がりは本編並、もしくは本編を越えた1作品として見ることも出来ると思います。
デラックス・エディションの特典であれば無料であり、パッケージ版でも5000円程度という価格のゲームとは思えない完成度の高いアクション・アドベンチャーの傑作だと思います。
女主人公の友情物語は意外にも面白い
過去作品では主人公は必ずネイサン・ドレイクという割りとテンション高めの男性でしたが、クロエとナディーンはどちらかと言えば結構大人な人格者っぽい側面が多く見られます。
それでいてアクションパートや戦闘シーンになると男の敵兵士をフルボッコにしたり、時には喧嘩をしたりもしつつ最後には穏やかな友情を感じさせる展開になるのですが、これがプレイしていて意外にも楽しかったポイントの1つです。
そもそもシリーズファンからすればナディーンという存在はめちゃくちゃ質の悪い悪役という感覚しかありませんでした。
しかし、本作をプレイすることで傭兵稼業における苦労や内部の裏切りなどが露見し、本当に大事な事を発見するというナディーン自身の成長も見られます。
また、クロエに関しては冒頭で解説したように幼いころから追いかけていた自分にとって最後の秘宝である『ガネーシャの牙』を入手することで、父親との関係や過去との決別が出来たような表情を見せるというのもシナリオ演出としては非常に満足出来ました。
最終チャプター【旅の終わり】は海賊王越え
アンチャーテッドでは毎回ギリギリセーフの戦いが描かれますが、本作の最終章である【旅の終わり】の列車を追うシーンや本作の敵対組織のボスであるアサブとの戦闘シーンは過去作と比較しても1番出来が良かったと思います。
スピード感もありつつ、危なげなシーンも何度も出てきますが、個人的にはアサブをボコボコにするクロエとナディーンの姿は本当に面白いと思いましたw
もちろん、これは本作のシナリオ上で何度も嫌な役をしてきたアサブだったからこそというシナリオありきの展開ではありますが、過去作ではあくまでもネイサンという男性が敵対する男と決着を付けていたのに対して
本作では2人がかりでアサブをボコボコにした挙句、アサブが用意した爆弾と一緒に自爆させるというある種ギャグなのかと思うくらいの展開によって物語は幕を閉じます。
サムに関しては表面上ではあまり活躍シーンがないですが、シナリオを読み解くとかなり重要なポストを担っていたと思いました。
これについては別途考察をしてみようと思います。
コメント