「いつも好きな相手に振り向いてもらえない」
「恋愛対象に見てもらえない」
なんて悩みを持っている人は、ぜひ「好意の返報性」を利用して効果的なアピールをしてみましょう。
好意の返報性とは、「人は自分に好意を寄せる人に好意を持つ」という心理的な法則です。
この法則を応用すると、「恋愛対象外」から「気になる人」に格上げされたり、職場での人間関係が良くなったり、といいこと尽くしです。
知らないと損する、「好意の返報性」の応用法を解説します。
好意の返報性とは?恋愛・職場で応用して賢くモテる

人は他人から何かをしてもらうと、「お返しをしなければ」と感じるものです。
さらに自分に好意を持つ人のことは本能で「味方だ」と感じるため、大切にしたいと思います。
このように自分に好意を持ってくれる人のことは無意識に自分も好きになってしまう…という心理現象を「好意の返報性」と呼びます。
心理学が恋愛にも使える…という情報は数多くありますが、「好意の返報性」は自分のキャラや相手との関係性に関わりなくほぼ全ての人が実践でき、成功率も高いのでおすすめです。
好意の返報性を応用するとどんな効果があるのか、さらに詳しく見てみましょう。
恋愛で「好意の返報性」を応用すると
好意の返報性を応用すると、いままで自分のことを「対象外」と見ていた相手に自分を意識させることができます。
うまくいけば、両想いに昇格することもできるでしょう。
「好きなタイプは?」と聞かれて「自分を好きになってくれた人が好き」と答える人は、好意の返報性により恋をするタイプの人なので、以下で解説するテクニックがかなり有効です。
「異性の友達は多いけど、恋愛感情を持たれることがない」
「脈ありサインを出しているつもりなのに、いつも気づいてもらえない」
なんて方は、好意の返報性を活用することで上手に相手の「恋愛圏内」に入ることができます。
職場で「好意の返報性」を応用すると
好意の返報性が生まれる理由として、人が持つ「自分を認めてくれる人といたい」という本能(承認欲求)があります。
自分を好きな人がいるとそばにいたくなりますが、自分を否定する人がいると無意識のうちに距離を取って自分を守ろうとするのです。
自分を嫌う人のことを、無意識のうちに自分も嫌いになってしまう…という状態ですね。
もともと無表情だったり、人見知りだったりする人は、周りの人に「この人、私のこと嫌いなのかな」と思わせれている恐れがあります。
勘違いにより、周りの人から避けられたり距離を置かれたり…と険悪な雰囲気が生まれてしまい、一緒に仕事がやりづらくなる…なんてことにもなるでしょう。
反対に、自分の方から少し努力してアドバイスを求めたり、お茶を淹れたり、少し世間話をしてみたり…と相手への好意や敬意を表していくなら、自然と仕事仲間との距離が縮まり、仕事もやりやすくなるでしょう。
仕事仲間の好意を得ることは、ミスをした時にカバーしてもらったり、昇進がスムーズになったり…といったポジティブな結果にも繋がります。
気になる人を「好意の返報性」で振り向かせる方法

恋愛に好意の返報性を応用する場合、具体的にはどんな方法を使えば良いのでしょうか。
相手に好意を感じさせつつドン引きされない…そんな上手な距離の縮め方を覚えておきましょう。
好意を匂わせる
人は誰かに褒められると嬉しくなりますが、それが何度も繰り返されると「嬉しい」という気持ちがだんだんと「好き」に変化する傾向があります。
「〇〇さんのこういうところを尊敬しています」などの具体的な誉め言葉はとても効果がありますし、
「〇〇君、ほんとカッコイイよね」などのストレートな誉め言葉は、鈍感な人にも好意を感じてもらうきっかけとなります。
最初は相手が好意に気づかなくても、何回も繰り返すことが大切です。
相手が鈍感な場合は、周りに協力してもらうのもアリです。
「〇〇さんが褒めてたよ」
「〇〇さんが、君のこと好きって噂を聞いたんだけど…」
なんてことをサラリと伝えてもらうと、相手はあなたのことを意識し始めるでしょう。
良いタイミングでLINEする
LINEで好意を伝えたいなら、しつこすぎず、かつ間隔を空けすぎずに連絡することが大切です。
人は自分が連絡する人を「自分の特別な人」と感じる傾向があります。
LINEのやりとりを続けることで、いつの間にか相手の特別な人になれるのです。
LINEで気遣いを示したり誉め言葉を伝えたりするなら、相手も無意識に「同じようにしなければ」と思い返信してくれるでしょう。
短いやり取りでも何度かつづけることで、いつの間にか個人的な相談をする仲になるかもしれません。
接触する機会をとにかく増やす
好意の返報性と合わせて使えるのが「単純接触の原理」という法則です。
単純接触の原理とは、接する回数が多い人ほど好きになる…という現象です。
軽い世間話をする程度でもいいので、好きな人と接する機会を意識的に増やしてみましょう。
接した際に、「すごい」「さすが」などの短い言葉でいいので、相手を褒めるようにしましょう。
好意の返報性+単純接触の原理で、相手に無意識に好感を持ってもらうことができます。
ミラーリングを利用する
もうひとつ覚えておきたいのが、「ミラーリング」です。
ミラーリングとは相手のしぐさ、ことばなどを自然に真似る行為です。
真似された当人は、真似した人を無意識に「味方」と感じ、安心感を覚えるという心理現象が起こります。
ミラーリングを使って相手が心を開いたタイミングで、相手の尊敬する部分を伝えたり褒めたりすると、強く相手の心に残ります。
ここぞという時に使いたいテクニックですね。
直接告白するのもアリ
色々な方法を試しても好意に気づいてもらえない場合、直接ストレートに「好き」と伝えることもできます。
その場合は返事を急がないほうが得策でしょう。
好意を伝えた後、相手が考えている間に「好意の返報性」の心理が働くからです。
「何度か告白されているうちに、自分も好きになった」
という話もよく聞くように、告白は返事を聞くためのものだけではなく、相手の恋愛圏内に入るためのスイッチでもあるのです。
関係性にもよりますが、可能なら一度素直に気持ちを伝えてみてはいかがでしょうか。
好意の返報性を使う注意点・逆効果になる場合は?

好意の返報性は気になる相手の心を掴むために効果的ですが、使い方を間違えると逆効果になってしまいます。
気になる相手に好意の返報性テクニックを使う前に、注意点を覚えておきましょう。
関係性ができていないと逆効果に
好意の返報性は、関係性ができている相手にこそ効果的です。
まったく知らない人から急に褒められたり興味を持たれたりすると、人は不信感や恐怖を感じるものです。
ある程度個人的な関係ができていて、2人で話すことが不自然でない相手であることが不可欠でしょう。
まだ関係性ができていない場合は、まずは毎回挨拶することから始めてみましょう。
目が合うようになったら、タイミングを見て短い会話をするきっかけを探します。
少しずつ会話の頻度を増やしてから、好意の返報性を少しずつ実践してみましょう。
鈍感な相手には直接伝えた方が良い
脈ありサインを出すために
「彼氏募集中!」
「私の好きなタイプは…」
などのまわりくどいアピールをする方もいますが、鈍感な人にはまったく届かない可能性があります。
特に男性の場合はアピールに気づかない可能性が高く、気づくのを待っている間に他の人に取られてしまう…なんて事態にもなりかねません。
何度かトライしても気づかないようであれば、直接好意を伝えてみましょう。
女性は時間をかけて人を好きになるものですが、男性はひとつのきっかけで女性に惹かれ、好きになる傾向があります。
たった一回好意を伝えるだけで、相手の心にずっと残るチャンスを掴めるかもしれません。
アピールのタイミングを見極める
好意の返報性の効果性は、タイミングによっても異なります。
相手が恋愛を始められる状況でないと、好意が伝わったとしてもそれが交際に発展することはないでしょう。
- 仕事で忙しい
- 大きな問題を抱えている(仕事や家族など)
- ほかに好きな人がいる
といったタイミングだと、交際を始めるのはかなり難しいでしょう。
相手が落ち着くタイミングまで待つのが得策です。
相手にほかに好きな人がいると難易度が上がりますので、より慎重にタイミングを選ぶ必要があります。
可能であれば、相手が失恋したタイミングで多めに連絡を取るのがおすすめです。
相手から相談されるようになると、相手は「大切な話ができるってことは、この人は自分にとって大切な存在なんだ」と思い、さらに親密度が増していきます。
好意の返報性は、使うだけでなくタイミングを見計らうことが大切なのです。
恋愛に使える心理学まとめ!好意の返報性とセットで使って最強モテに

好意の返報性と同様、覚えておくと恋愛に使える心理学はまだまだあります。
状況や相手との距離を見ながら、色々な心理学を併用して気になる相手にアピールしてみましょう。
熟知性の原理
相手のことを知れば知るほど好きになる…という心理です。
短時間の会話であっても、他の人は知らない自分の情報を少しずつ伝えていくと、相手が好意を持つようになります。
自己開示の返報性
好意の返報性と似ていますが、人は自己開示してくれた相手に対して自分も心を開く傾向があります。
自分が悩み相談したり「他の人には言えないけど…」と頼ったりすると、相手も心の内を打ち明け、親密になれます。
類似性の法則
相手との共通点(食べ物・趣味・音楽)を見つけてみて、それを共有してみましょう。
人は自分と似た人を好み、一緒にいたいと思うため、共通点があるほど距離が縮めやすくなります。
ネームコーリング
人は自分の名前を呼ばれることで親近感を感じるものです。
会話やラインで相手の名前を使用すると、自然と相手も心を開きます。
ジョハリの窓
ジョハリの窓とは自己開示に関する法則です。
人を褒めるときに「自分が知らない良いところ」を褒めると、普通に褒められたときより印象に残り、「この人は私の深い部分を見て評価してくれている」と感じ恋愛に発展しやすいのです。
好意の返報性を応用する際に、「ジョハリの窓の法則」を使うとさらに効果的に異性の心を掴めます。
このように様々な法則を覚えておくと、好意の返報性と一緒に使うことでより効果的なアピールができます。
まずはそれぞれの法則を頭に入れておき、タイミングを見ながら少しずつ応用すると相手の心が開いていくのを感じるでしょう。
好意の返報性について まとめ

好意の返報性とは、「人は自分に好意を持つ人に好意を持つ」という心理現象です。
この心理現象を応用すると、人間関係がスムーズになるだけでなく、気になる人の心を掴むこともできます。
「恋愛」で好意の返報性を応用すると、「恋愛対象外」から「恋愛圏内」または「気になる人」に昇格することができ、両想いになれる可能性が確実に高くなります。
「職場」で好意の返報性を応用すると仕事仲間との関係が良くなり、仕事のしやすさや昇進につながるでしょう。
気になる人を「好意の返報性」で振り向かせる方法は以下の通りです。
- 好意を匂わせる
- 良いタイミングでLINEする
- 接触する機会をとにかく増やす
- ミラーリングを利用する
- 直接告白するのもアリ
好意の返報性を使う注意点は以下の通りです。
- 関係性ができていないと逆効果に
- 鈍感な相手には直接伝えた方が良い
- アピールのタイミングを見極める
ほかにも以下の法則を覚えておくと、より効果的なアピールができます。
- 熟知性の原理
- 自己開示の返報性
- 類似性の法則
- ネームコーリング
- ジョハリの窓
好意の返報性は心理学の法則ですが、気になる相手に自分の存在を意識してもらうために非常に効果的です。
「いつも恋愛でうまくいかない」
と感じている人は、焦らずに少しずつ好意の返報性を応用してアピールしてみてはいかがでしょうか。
意外にも簡単に相手の心の扉が開くかもしれませんよ。


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