30代で独身の方の中には、「結婚したいのにいい人がいない」と悩む人だけでなく
「人を好きになれない」
と悩む人も多いことをご存じでしょうか。
- そもそも人を好きになれない私って変?
- 婚活中に人を好きになる感覚がわからなくなってしまった…もう結婚できないかも?
- 恋愛感情を持てず、誰とも長続きしない…もしかして一生1人?
など、人を好きになれない人は様々な悩みを抱えています。
今回は「人を好きになれない」という悩みの原因、心理、解決策についてまとめましたので、少しでも共感する方はぜひ読んでください。

30代で「人を好きになれない」って変?

30代で「人を好きになれない」という悩みは友達や家族に相談しづらいため、「自分は変なのか」と悩んでしまうものです。
しかし人を好きになれないことに悩む人は意外と多く、年々その数も増えているようです。
まずは考えられる原因や理由について考えてみましょう。
人を好きになれない…と悩む30代は意外と多い
「人を好きになれない」と感じる方の中には、
- もともと人を好きになったことがない
- 環境、経験から恋愛感情がわからなくなった
という2種類の方がいるかと思います。
近年「アセクシュアル」という言葉が知られるようになりました。もともと人を好きになったことがない方の場合はアセクシュアルである可能性があるかもしれません。
アセクシュアルとは他社に性的な魅力を感じない「無性愛」という性的指向を指して使われる言葉であり、「LGBTQIA+」の中のひとつとされています。
一方、
- 恋人がいない期間が長すぎて、人を好きになる感覚を忘れてしまった
- 婚活で出会う人に恋愛感情を持つことができない
- 条件で結婚相手を探すあまり、出会う人に恋愛感情を持てない
などの理由で人に恋愛感情を持てなくなっている方もいます。
このように環境ゆえに人を好きになれない方は、
「彼氏(彼女)が欲しいのに人を好きになれない」
「結婚したいのに人を好きになれない」
という悩みを抱えているものです。
人を好きになれないことに悩む方は、今さみしいという悩みだけでなく、将来についての不安も抱いてしまうものです。
「人を好きになれない」ままでいることにはどんなマイナス要素があるのでしょうか。
30代で「人を好きになれない」と恋愛感情を持てないとどうなる?
1人で過ごすのは気楽で自由ですが、ふと「このままでいいんだろうか」と不安になる瞬間もあるものです。
特に30代になると周りもどんどん結婚していくので、「人を好きになれないからといって、1人でいていいのだろうか」と考えることが多くなります。
30代で恋愛感情を持てない人には、次のようになる可能性があります。
- 「決め手がない」と思っているうちに誰とも交際できなくなる
- 近くにいるいい人、出会いに気づけない
- 交際する、深い関係になるのがどんどん怖くなる
- 付き合ってもすぐ別れてしまう
- 婚活がうまく進まない
- 結婚のチャンスを逃す
生涯独身でいるつもりの方でない限り、いま「人を好きになれない」という状態のまま年月を重ねると、将来後悔してしまうかもしれません。
「このままでいいのだろうか」と不安を感じるなら、まずは自分が人を好きになれない理由を分析してみましょう。
「人を好きになれない」人の心理・理由は?

「人を好きになれない」という状態が長期間続いている場合、特定の心理的要因や理由があるものです。
原因がわかると、現状を打開するヒントが得られるかもしれません。
さっそく「人を好きになれない」という方の心理・理由について考えてみましょう。
恋愛・交際が面倒
人を好きになると、その人の好みを調査してアピールしたり、連絡を取って交際まで繋げたりする必要があります。
交際した後には毎日メールや電話をしたり、デートの約束をしてお店を予約したり、と時間や手間が必要なことが山ほどあるため、それを「めんどくさい」と感じると人を好きになる気持ちにもブレーキをかけてしまうかもしれません。
また相手に気を遣うタイプの方の場合、連絡やデートの際に話題を提供したりデートプランを考えたり…と頑張りすぎて疲れてしまい、「1人のほうが気楽」と感じるものです。
「完璧なデートで、かっこいい自分を見せたい」
「髪もメイクも完璧な状態のかわいい自分で会いたい」
と頑張りすぎてしまい素の自分を出せない方も、その反動から「恋愛は面倒」となってしまう可能性が高いです。
トキメキを忘れてしまった
以前は好きになった人や恋人がいたのに、最近人を好きになれない…という方もいます。
同性ばかりの職場にいたり、同性の友達とのみ遊んでいたりすると、異性と接してドキドキする感覚をどんどん忘れてしまうものです。
自分では気づかないうちに「絶食系」と呼ばれる性欲や所有欲を持たない人になっている可能性もあります。
このタイプはアセクシュアルとは異なり、もともとは人への恋愛感情があるものの、環境ゆえにそれを忘れてしまっているだけなので、状況が変化すればまた交際・結婚をすることは可能です。
忙しすぎる
社会人になってから恋愛感情を忘れてしまった人は、忙しさやストレスゆえに他人への関心が薄れているのかもしれません。
忙しすぎると連絡やデートをする時間もなくなり、「恋愛よりも休息のほうが大事だ」と考えるでしょう。
また人間は極度のストレスを感じると他者への関心が薄れ、新しい関係を築くのを避けるようになるようです。
生活が安定して自分が満たされていてこそ、他人に目を向けて恋愛や結婚に向けて動き出すことができるのです。
異性を信じることができない
以前恋人に裏切られた経験、傷つけられたトラウマがある場合、「もう傷つきたくない」と考えて無意識に恋愛を避けてしまうものです。
傷が深いほど異性への不信感は強くなるため、自分から人を好きになるのがとても難しいでしょう。
しかし相手の誠実さや真剣な愛情表現を感じたときには、トラウマを乗り越えて好きになることが可能です。
自分をさらけ出すことができない
人は自分を評価するように相手を評価する傾向があります。
自尊心が低い人、コンプレックスが強く自分を好きになれない人は、他人のこともマイナス評価することが多いのです。
本当はいい人でも、欠点ばかりが見えてどうしても好きになることができません。
自尊心が低い場合、他人を好きになるのが難しいだけでなく、本当の自分や感情に蓋をしてしまうため、好意が芽生えたとしてもそれを認めたり行動に移すことができません。
この場合、まず自分自身を認め、自分の感情と向き合うことが大切です。
いま自分と向き合うことで、好きな人ができるだけでなく、自分自身のことも好きになることができるでしょう。
結婚したいけど人を好きになれない…ジレンマの打開策とは

「人を好きになれない」という悩みを抱えつつも、将来のこと・親のことなどを考えて「結婚のために動いたほうがいいのだろうか」と考えジレンマを感じる方は多いでしょう。
実際、幸せな結婚をしている夫婦の中にも
- 「タイプではなかったけど、付き合ってみたらうまくいった」
- 「結婚相手としての条件を満たしていたので結婚をOKした」
- 「結婚してからどんどん好きになった」
なんて語る方は多いものです。
無理に人を好きになるよりも、少しずつ現状を変える打開策を試してみることで、いつの間にか自分にふさわしい結婚相手に出会えるかもしれませんね。
人を好きになれずに悩む方に試してほしい打開策をまとめました。
いろんなタイプの人と出会う場所にいく
いまの環境で異性へのドキドキ・トキメキを感じないなら、今までとは違うタイプの人と出会える場所に足を運んでみてはいかがでしょうか。
アクティブなタイプの人と出会えるジム、お酒好きの人と出会える飲み会などに行き、普段出会うことのない人と会うことで、思わぬタイプの人に胸がときめくかもしれません。
最近はマッチングアプリで家にいながら新たな出会いを探すこともできます。
異性とやり取りをするだけで恋愛のトキメキを思い出すことができ、恋愛スイッチも入るかもしれませんね。
恋愛映画・ドラマでトキメキを感じてみる
恋愛映画を見ると、「自分が主人公だったら」なんて妄想をすることで恋愛モードがONになったり、「自分も素敵な恋がしたい」と思ったり、ホルモンが分泌されて綺麗になったり…と数々のポジティブな効果を得ることができます。
疑似体験することで、眠っていた恋愛感情が呼び覚まされるわけですね。
恋愛映画・ドラマの中でも特に「キスシーン」を見ると、脳が「恋がしたい」モードになると言われているため、ぜひ試してみましょう。
お家で見る映画やドラマを少し変えるだけで、意外にも簡単に恋愛モードになれるかもしれません。
理想を見直してみる
「好きな人ができない」という悩みの中には「自分の条件に合う人がいない」という本当の悩みが隠れている可能性もあります。
理想が高いあまり、その条件にかなわない人は無意識に「対象外」として見てしまい、「いいかも」と思える人がいないのです。
一度自分の理想を客観的に見るために、条件を紙に書いてみてはいかがでしょうか。
紙に書いて整理しているうちに、意外と「これはいらないかも」と思う条件が出てきて、本当に自分に合う人がわかるかもしれません。
理想を見直した後に、すぐ近くに運命の相手がいることに気づいた…なんて方もいるので、ぜひ一度じっくり考えてみましょう。
時間を掛けてなんども会ってみる
「告白されたけど好きになれない」
「出会いはあるけど好きになれる人はいない」
という方は、好きになるほど相手のことを知らないのが原因かもしれません。
友達や仕事仲間であっても知らない部分は多く、人の本質は数回会っただけではわからないものです。
人を好きになるには何度も会い、その人の考え方や性格に触れる必要があります。
時間や手間を惜しまず、まずは何度か会ってみたり、デートしてみたりして相手を知るようにしましょう。
よく知り合ったうえで「やっぱり違うな」と思ったら交際しなければいいわけですし、それも良い勉強になり、次に本当に自分に合う人を選ぶための教訓になるでしょう。
まずは付き合ってみる
「好きじゃなかったけど、付き合ったらこの人以外考えられないと感じた」
なんて感じる方がいるように、本当に相性が良いかどうかは交際しないとわからないものです。
生理的に受け付けない…という人でない限り、少し付き合ってみるのはいかがでしょうか。
2人きりで会ったり話したりしているうちに、恋愛のトキメキを感じなかったとしても、「ずっと一緒にいたい」という心地よさを感じるかもしれません。
結婚に必要なのは恋愛よりも「居心地のよさ」

「人を好きになれないと幸せな結婚ができない」
というのは間違いと言えます。
幸せな結婚に必要なのは、ドラマチックな始まりやドキドキする大恋愛ではなく、価値観が一致していることです。
価値観が一致している2人は自然と一緒にいて居心地がよく、長続きする幸せを得ることができます。
そう言える理由について詳しく見てみましょう。
結婚後も幸せなのは「価値観が同じ」2人
「好きな人をつくらなきゃ」と焦ると、外見で惹かれる人や刺激を感じる人を探してしまいがちです。
大恋愛の末に結婚するのは素敵なことですが、結婚後には数十年続く現実が待っています。
どんなに好き同士で結婚したとしても、結婚後に2人の違いが大きすぎることに気づき、破局を迎えるカップルが多いのも事実です。
人を好きになれないとしても、自分と価値観の同じ人を見つければ、ずっと続く幸せな結婚をすることは可能です。
そのためには、等身大の自分で価値観の合う人を探す必要があります。
「自分らしく」出会いを探してみよう
「人を好きになれない」と感じる方の多くは、初対面の人と仲良くなったり、新たな関係を築くのが苦手と感じているようです。
「結婚しなきゃ」という焦りから苦手なことに無理して挑戦し、反動で婚活恐怖症状態に陥ってしまう方もいるのです。
頑張りすぎたり焦ったりすると、うまくいかなかった時に疲れ切ってしまったり、傷が残ってしまう可能性があります。
また緊張が相手にも伝わり、引かれてしまうかもしれません。
まずは肩に力を張らず、等身大の自分でいられる出会いの場を探してみましょう。
何度か出会いの場に行くことで、異性と会話することに慣れ、どんな人といれば居心地が良いのかがわかるでしょう。
気楽に何度か参加しているうちに、「いいかも」と思える人に会うかもしれません。

人を好きになれない30代について まとめ

「人を好きになれない」
と感じている人は意外にも多いものです。
特に30代の方の場合、人を好きになれない状態が長く続くと
- 「決め手がない」と思っているうちに誰とも交際できなくなる
- 近くにいるいい人、出会いに気づけない
- 交際する、深い関係になるのがどんどん怖くなる
- 付き合ってもすぐ別れてしまう
- 婚活がうまく進まない
- 結婚のチャンスを逃す
といった弊害が起こります。
人を好きになれない原因として考えられるのは、
- 恋愛・交際が面倒
- トキメキを忘れてしまった
- 忙しすぎる
- 異性を信じることができない
- 自分をさらけ出すことができない
などです。
「人を好きになれないけど結婚したい」と感じている方は、以下の打開策を試してみてください。
- いろんなタイプの人と出会う場所にいく
- 恋愛映画・ドラマでトキメキを感じてみる
- 理想を見直してみる
- 時間を掛けてなんども会ってみる
- まずは付き合ってみる
できることから始めてみることで、人を好きになる気持ちを少しずつ思い出せるでしょう。
本当に幸せな結婚がしたいなら、大恋愛する相手を見つけるよりも、価値観の合う相手を見つけることをおすすめします。
長く続く結婚生活を幸せで安定したものにするのは、素敵な恋愛エピソードよりも、お互いを理解し尊敬できる関係なのです。
「人を好きになれない」と感じているとしても、幸せな人生を選ぶことは可能です。
数十年後の未来のためにも、できることから少しずつ始めてみましょう。



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